美術を訪ねる旅 フランス1 金髪の美女との出会い
イタリアから飛行機でおよそ2時間くらい
だったろうか。
イタリアからフランスへ入国した。
日本でいうとCA、いわゆるスチュワーデスさんが
こちらでは、ほとんどが男性であることが多い。
それも、どちらかというと、筋トレで上半身を
鍛え上げているような、マッチョなスチュワード。
お盆を両手に狭い飛行機の通路を、
フィッシュ?orビーフ?と聞いていく。
短距離の航空路線は、小さな飛行機が多く、
お尻の部分に階段が付いており、飛行機の
機体のちょうど、後ろから階段を上がっていく
タイプだ。
フランスに到着、ツアーで宿泊するホテルは、
パリの市内、中心部から北西に行った
クリシーというところだった。
ツアーでも、ホテルのランクは二つあり、
私は、もちろんスタンダードタイプのプラン。
スーペリアプラン、いわゆるスペシャルの
ランクの方は、パリの中心部にも近い、
エールフランス系列のメリディアンホテル
だった。(何年後かにここを利用するのだが)
到着すると、友人のMくんがホテルのロビーで
待っていてくれた。
荷物を置いて、ふたりででかける。
地下鉄には乗らずに、パリの空気を味わおう
ということで、気温は高くかなり汗ばむ気候
ではあったが、歩いて目的地を目指した。
今回が初の外国旅行、ほのかな淡い期待と
いうものも当然持っていた。
青い目の金髪の美女との出会い。
しかしながら、出会いは突然に、唐突にやって
きた。それも予期せぬ形で。
私たちが歩いていたところは、北西部から、
ひたすら東へ、モンマルトルの丘を目指して
いたわけだが、その途中には、ムーランルージュが
ある。
日本でいうと、新宿の歌舞伎町のような
繁華街。
いきなり、たくさんの美女群がつぎつぎに
われわれ、若者に言い寄ってくる。
「オニーサン、イラッシャイ!」
「ヨッテッテヨ!」
「オヤスクシテオクワヨ!」
「オニーサン、ドウ?」
なんだ、なんだ、次々に日本語。
そして、金髪の美女たち。
客引きである。
そのあまりにもストレートかつ露骨な
表現に、面食らってしまった。
淡い期待と甘い思いは、一気に
砕かれた。
もちろん、そのまま、あまりにもおかしかった
ので、笑いころげながら、進んだけれども。
白亜の宮殿とも呼ばれている美しい形の
建物である。
パリの北部の丘の上に建っているため
どこからでもこの建物は見える。
寺院を下から眺める位置で、バーに入り
ビールを飲みつつ、寺院をスケッチした。
パリでは、このオープンエアのカフェが
本当に似合う。
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